融資を2つ受けて目標額に行けなかった話
みなさんこんにちは、べーやんです。
会社を立ち上げて早4か月、事業が始まって早2か月が経過しました。
このコロナのご時世に会社を立ち上げたわけですが、創業資金が立ち上げ当初目標としていた金額に届かないことがわかってしまい、少し意気消沈しております。
制度的な問題や、時期、創業計画の甘さなど様々な要因があったものと思われますが、やはり予定していた計画通りに動かせないのは非常につらいものがあります。
今回は備忘録として書き記したいと思います。
当社の創業計画と現実について
私が会社を立ち上げた際に建てていた創業計画として、資本金は150万で創業融資として1500万を借金して事業を展開していく予定でした。
会社立ち上げ時の資産として、資本金に150万、当面の生活費として100万、元々行っていた長期投資金が70万ほど、手元に現金で25万(趣味の500円玉貯金で15万ほど)でだいたい300万円ほど用意しておりました。
一人社長として会社を立ち上げる段階として十分な資金だったとは思います。
ですが、元々計画していた創業融資の1500万、これがうまく得ることができませんでした。
2つの融資を利用して3分の2の1000万、これが現在の限界でした。
私としては非常に遺憾であり、自身の不甲斐なさを痛感しております。
まずは今回受けた融資について紹介したいと思います。
受けた融資の種類について
今回受けた融資先は以下の2つ、日本政策金融公庫と区のあっせん制度を利用した保証協会です。
創業融資を受ける先としては安定している融資ですが、なかなか世知辛いものなのだなと痛感しました。
日本政策金融公庫
元々会社を立ち上げる前は日本政策金融公庫のみで目標の1500万を借りる予定でした。
というのも、金融公庫の創業融資は運転資金上限が1500万であり、これだけで十分だと思っていたからです。
もちろん、会社を立ち上げた時点でリスク分散として他の融資も申し込みを進めておきました。それが無ければ500万の融資のみでかなりきついものになっていたと思います。
金融公庫は申込書類を提出後に面談を経て、融資金額の確定が行われます。
が、この面談の際に言われた一言が衝撃でした。
「実際に1500万の融資はできないですね、そもそも1000万以上融資される案件自体が極稀なんです。」
制度としては上限額を設けていても、実際にそこまで貸してくれる可能性は万に一つとのこと。
指定されていないけど、かなりの量の事業計画資料を事前に用意していったのですが、その場で言われたのは結構ショックでした。
元々想定通りの融資を受けられる可能性が低いと情報を得ていたので別の手も進めていましたが、まさか担当さんに直接言われるとは思いませんでした笑
また、金融公庫の融資については、法律事務所さんや税理士事務所さんから是非融資書類の代行をやらせてくれと営業をたくさん受けました。
彼らも融資額の確約は難しいが、融資額の3%ほどを報酬としてもらえれば代行しますとのことでした。
もちろん彼らはたくさん案件を受けてこなれているのかもしれませんが、確約できずに自分と同じ融資額だった場合は頼み損です。
そう考えたら、自分の経験値にもなるとくことで利用しませんでした。
というか、営業を受け始めた時点で既に資料は用意できていて、もう申請直前だったので、受けるメリットがあまりなかった気もします。
実際申請から融資まで2か月(通常なら1か月)もかかったので、外部に任せていたら手元にお金が入るまでもっと時間がかかっていたかもしれません。
悠長にやっている余裕はなかったので、結果としては文句はありません。
区のあっせん制度と保証協会
昔から融資といえば銀行からお金を借りることが普通でしたが、最近は銀行もそんな簡単にお金を貸してくれなくなってきています。特に創業直後の会社など、あまり相手にされないでしょう。
そんな時に使える制度は、都や住んでいる区などの融資あっせん制度です。
私の会社は品川区にあるので品川区役所に赴き、あっせん制度を利用しました。
簡単に説明すると、お金を借りる際に発生する金利を区が肩代わりしてあげるから、お金を貸してあげてよ。と融資を促してくれる制度です。
このあっせん制度を受けることで、創業すぐでも銀行と保証協会を利用することが可能になります。
保証協会は、会社が借りた融資金をもし返済できなくなってしまった場合に、銀行にお金を返してくれる、保険会社のようなものです。
この制度を使うことで、銀行側も貸し倒れするリスクも金利のとりっぱぐれもなくなるため、創業すぐでもお金を貸してくれるようになります。
今回私が申請したのは金融公庫と同じ1500万です。
結果として、こちらも融資額は500万となりました。要因としては、自己資金が少ないとのこと。
要項として自己資金は関係なかったはずなのですが・・・
もちろんそれだけが全てではないはずですが、区の後ろ盾があったとしても難しいものなのですね。
時勢の影響力と力不足を痛感
今は2020年の8月、日本はコロナのせいで経済が混乱しています。そのような時勢のため様々な企業がお金を借りられるだけ借りているはずです。新しくできた会社より、すでにお金を貸している企業を優先することは当たり前のことですし、融資までに時間がかかってしまうのも仕方がないことです。
そして、まだ会社を運営することに慣れていない私に、大金を貸すというのもリスクが高いのは当たり前の話です。
そのような状況でも、事業を応援してくれる人もたくさんいて、私の会社のために動いてくれた方々もたくさんいます。
まずは自身の力不足を認め、そのうえで、このご時勢に負けないよう精進していかねばなりません。
まとめ
力不足であっても、何もわからない状態から会社を立ち上げ、そして合計で1000万の融資を受けることには成功しました。これから会社を運営していくうえで、大きな一歩です。
まずはこのお金を使って事業を安定させて、今度は向こうから融資させてほしい!!と連絡を受けるくらいになりたいと思います。