本記事では、起業後に取引先などに送る挨拶状について紹介していきます。
起業してすぐの方は、挨拶状を送るべきかどうかを本記事で判断してください。
起業後に送る挨拶状という文化
起業したことを周りに知らせるために挨拶状を送るという文化は昔から存在しています。
昔は周りに周知を一切せずに起業後の利益を作り出すことは難しかったため、まずは近しい人や取引先となり得る相手に挨拶状を送り、取組を作り上げてきました。
ネットやホームページ作成などほとんど発展していない時代では、手紙や電話で営業するのが普通のことで、この挨拶状も営業活動の一環といえるものだと思われます。
ですが、近年ではあまり起業後に挨拶状を出すことはしなくなってきているのです。
挨拶状の時代に合わせた変化とは
現代では、電話や手紙よりも手間がかからないメールや、チャットなどで連絡を取ることが主流となっており、手紙を出すという文化は衰退してきているのです。
挨拶状に限らず、新年最初の挨拶として贈られる年賀状なども今ではメールで簡単に済ませてしまう傾向にあり、利用者は激減していると言われています。
特に挨拶状や手紙などは相手の住所を知らないと送ることができず、個人の住居を特定されてしまうとGoogleアースなどで最寄り駅や家の周りのお店、そして自宅の外観なども見れてしまう時代なので、個人情報につながるものを周りに教えない時代になっていることもあり、手紙を送ることが難しくなってきているのです。
そんな中で、起業後の挨拶状もメールやチャットで済ませてしまうのは時代に沿った対応だと言わざるを得ません。
起業後に挨拶状を出すことで何が変わる?
そもそも、なぜ挨拶状を出すべきなのか。挨拶状を出すことで何か変化はあるのか。
極端な話では、やはり営業活動の一環として考えるべきだと思われます。
起業してすぐにサービスを提供できる状態だとしても、認知されていなければサービスを提供することができません。
ホームページを作ったとしても、すぐに人々の目に留まるわけでもないため、まずは認知してもらうためにも挨拶状を送るべきなのです。
また、お世話になった人に対して起業しましたとあいさつを行うことは、その人との関係性を今後も維持していくために必要なことです。
起業してからは何かと入用になったりもしますので、挨拶しておくことで何かあった際に協力してくれるかもしれません。
電子文化だからこその特別感
現在ではメールやチャットが主流で手紙を出す行為自体が減ってきていますから、だからこその特別感を演出することもできるのです。
メールやチャットでは味気ない文面だとしても、手紙として装飾を施したうえで送ることで、相手に印象付けることができます。
また、送る相手一人一人に直筆で文章を送れば、それも価値が生まれると思います。キーボードで打ち込んだ文字ではなく、相手のことを思いながら書かれた文章というものは貰うと嬉しいものです。
今後も付き合いを持っていたいと思うからこそ、相手が貰って嬉しくなる挨拶状を送りましょう。
挨拶状を出すべき起業職種
では起業後に挨拶状を出すべき職種とは何でしょうか?
以下でいくつか例を挙げてみました。
飲食店
飲食店はお客を店に呼ばないことには始まりません。特に開店記念のレセプションパーティに人を呼んで料理を食べてもらい、リピートして来てもらえるように計らう必要もあるため、起業後に開店する際には必ず近しい人達に挨拶状を送るべきです。
もし食材の卸業者などに繋がりがある場合は、こちらにも必ず送りましょう。
食材の仕入れ値は1円でも安くするべきですし、値段を勉強してもらうためには業者との関係性も重要です。
販売店
アパレルや雑貨店などもお客を呼び込むために挨拶状は出すべきです。
ホームページ上ではお店の雰囲気や取り扱っている商品の紹介などには限界がありますので、なるべく直接来てもらったほうが売り上げにも直結してきます。
近年ではチェーン店などが安く使い勝手のいい商品をどんどん開発している時代ですから、大手と戦うためには大手にはないサービスや接客も必要になってきます。
リピートや固定客をつかむためにも、宣伝はどんどんしていくべきです。
アトリエなど
絵画や美術品を展示するためのアトリエなどもレセプションパーティを開く印象があり、また人を呼ぶことで展示する作品や画家などともつながりを作ることができるのです。
アトリエなどは人との繋がりが大きく売り上げを左右しますので、少しでも可能性がある人や交友関係が広い人にどんどん来てもらい、紹介をしてもらえるように計らうべきだと思います。
まとめ
近年では手紙による挨拶状の送付はあまりしなくなっていますが、だからこそ特別感を演出するために敢えて手紙で送ってみるのも良いかもしれません。
起業直後はとにかく大変なことばかりですが、周りには何かと協力してくれる人もいるはずですし、気づいてもらうためにも起業後は挨拶状を送付しましょう。
コメント